世界初、福島でベニザケの陸上養殖 きょうから試験販売
スーパーのいちい(福島市)とNTT東日本(東京)、岡山理科大(岡山市)は20日、ベニザケの陸上養殖に世界で初めて成功したと発表した。福島市のいちい店舗で21日から試験販売を行い、最適な事業や販売の仕組みを検討していく。早ければ2025年の事業化を目指す。
3者は22年1月から、共同でベニザケ1000匹を陸上養殖する実証事業を実施してきた。いちい本社の敷地内にある養殖設備で情報通信技術(ICT)や人工飼育水の「好適環境水」を駆使し、水質などを効率的に管理してきた。
ベニザケは一般的に出荷できる成魚になるまで4年かかるとされる。今回の実証実験では、1年半で体長約50センチ、重さ約1.2キロと出荷・販売できる大きさに成長したという。
今後は、川俣町の旧富田小に規模を拡大した生産、研究施設を整備し、ベニザケの陸上養殖の事業化に乗り出す方針。また3者が協力して取り扱い魚種の拡大、新産業創出、子どもたちへの食育活動などに取り組んでいく。
20日にいちい本社で開かれた記者会見で、いちいの伊藤信弘社長は「わが社は鮮魚店として創業した歴史があり、安全・安心な魚を消費者に提供したい。地域と連携して事業化を進め、増産体制を構築していきたい」と語った。
売上高10億円目標
スーパーのいちい(福島市)などが世界で初めて成功したベニザケの陸上養殖について、伊藤信弘社長は20日に福島市で開いた記者会見で「事業化の構築に取り組み、本県の新産業として発展させたい」と語った。2025年の事業化に向け、同市八島田の「ロシナンテ福島西店」で21〜23日、切り身やすしなどの試験販売を行う。
実証実験はいちいのほか、NTT東日本(東京)、岡山理科大(岡山市)が実施した。N...
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