「返済していきたい」 回転寿司の“迷惑動画”男 黒髪になり真顔で反省 起訴内容認める
7/21(金) 6:05

今年2月、名古屋市内の「くら寿司」で撮影されSNSで拡散された動画には、レーンのすしをわしづかみにすると、しょうゆ差しを口に近づける金髪の男が映っていました。笑みを浮かべたのち、再びしょうゆを直接、飲むような動作をします。男は、この“迷惑動画”を投稿し、翌月に威力業務妨害の疑いで逮捕された吉野凌雅被告、21歳です。

事件後に、吉野被告は別の動画で謝罪しましたが「この度は、すしを乱暴に扱ってすみませんでした。深く反省してまーす!」と、なぜか笑いをこらえるような様子で映っていました。

吉野被告は警察の調べに対し「(動画を撮影したのは)面白いと思ったから」と話していましたが、その「面白いと思った」行動で、罪に問われることとなりました。

   ◇

初公判の20日を迎え、名古屋地方裁判所の前で待っていると…。

記者
「金髪、長髪のイメージがあるのでちょっとわかりませんが…」

現れたのは、スーツに黒髪、マスク姿の吉野被告でした。

――初公判どういう気持ちで臨む?

吉野凌雅被告(21)
「たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまって、たくさんの方々を傷つけてしまった。その気持ちをもって、反省した思いをこの法廷で伝えたい」

謝罪動画とは一変、真顔で反省を述べ、法廷へと向かいました。

   ◇

起訴状によると、吉野被告は、しょうゆ差しの注ぎ口に極めて口を近づけ、あたかも注ぎ口に直接口をつけたような動作を2回行い、スマートフォンで撮影してSNSに投稿。従業員にクレーム対応などを行わせ、業務を妨害したなどの罪に問われています。

午後3時10分に開廷。検察官が起訴状を読み上げるのを、まっすぐ見て聞いていた吉野被告。裁判長から起訴内容に間違いはないか聞かれると、「何もないです」と答え、起訴内容を認めました。

続く冒頭陳述で検察側は「注ぎ口を直接なめなければ大丈夫だろう、自分は口をつけていないと友人に明かして、ウケを狙おうと考えた」とし、また「店側は備品の消毒・清掃などに少なくとも57万円を費やし、売り上げにも影響を及ぼした」などと指摘しました。

   ◇

閉廷後、吉野被告は再びカメラの前に立ちました。

吉野凌雅被告(21)
「自分がしてしまったことに対しての責任をすごく感じました」

――あれをやったときは、そんなことは思いませんでしたか?

吉野凌雅被告(21)
「そうですね。実際には本当に面白半分、ふざけ半分でやってしまった。(今後は)自分ができる範囲で、迷惑かけた分、ご返済のほうをしていきたいと思っております」

次の裁判は9月8日。被告人質問などが行われ、ここで結審する予定です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/49099d862540b42437e339144a8e2a27b6cc4dce

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