（ＣＮＮ） 部族衝突が続くインド北東部マニプール州で、２人の女性が男たちの集団に取り囲まれて無理やり裸で歩かされている動画がＳＮＳに出回り、憤りの声が噴出している。
先住民部族指導者フォーラム（ＩＴＬＦ）によると、事件が発生したのは５月４日。しかし警察が容疑者を逮捕したのは、この動画が今週、ＳＮＳに出回った後だった。
マニプール警察は１９日、ツイッターの投稿でこの事件を「拉致、集団強姦、殺人事件」と形容した。
当局は２０日、これまでに４人が逮捕され、警察が捜索を続けていると説明した。当局は性的暴行とみられる事件に関連して男３０人以上の取り調べを行ったとロイター通信は伝えている。
動画ではおびえ切った様子の女性２人が、服を着た男たちの集団を縫って強制的に裸で歩かされていた。２人は長い杖や棒を持った男たちから体を触られたり、性的暴行を受けたりしている様子だった。
これまでマニプール州の状況について沈黙を保っていたナレンドラ・モディ首相は２０日、初めて沈黙を破り、「私の心は悲しみと怒りでいっぱいだ。マニプールの事件はいかなる文明社会にとっても恥ずべきことだ」「マニプールの娘たちに起きたことは、決して許されてはならない」と強調した。
マニプール州ではクキ族を中心とする数千人の学生が、多数民族のメイテイ族に対する抗議運動を行ったことを発端として、５月３日から州都インパールで衝突が発生。１００人以上が死亡し、数万人が避難している。
ＩＴＬＦによると、今回の被害者の女性２人が住む村は、５月４日の事件前に焼き払われ、男性２人が撲殺されていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fed61cd426c729bba1f4a1db4042b25124662c00
