北海道の蒸気噴出 体調不良17人に
北海道蘭越(らんこし)町の地熱資源調査エリアから水蒸気が噴出している問題で、新たに1人が体調不良を訴えていることが21日、分かった。事業主体の三井石油開発(東京)が同日、自社のホームページで発表した。同社によると、体調不良の連絡があったのは17人目。
発表によると、19日に入浴後の目の痛みがあり、20日に報告があったという。同社は「現時点の情報からは蒸気噴出との関係性は確認されていない」としている。
また、17日から実施している噴出箇所周辺にたまった高濃度のヒ素を含む水を別の井戸に鋼管パイプラインで移送注入する作業で、20日午後に約2000リットルの水が敷地外に流出したことも明らかにした。予備の塩化ビニール製パイプを使った送水試験の際、バルブ操作を誤り、15分ほど敷地外に流出させたという。現在は復旧している。
https://www.sankei.com/article/20230721-C7XRRDRMVROHJBWNOTCSBUQQR4/