https://www.chunichi.co.jp/article/734103

政令指定都市、浜松の中心街から車で一時間の山里に、下百古里(すがり)という百人ほどの集落がある。そこへ東京から飛び込んできた二人の若手企業家に出会ったのは昨年末。記者が浜松に転勤して一年が過ぎたころだった。一人当たりの所得が都道府県別で東京、愛知に次いで三番目に高い静岡県からも、浜松市からも若い世代が東京圏へ流出していることが気になっていたから、東京から浜松の山里に若者が来たことに関心を持った。二人の言葉に耳を傾けると、過疎の山間地も若者を呼び込める可能性があると感じられた。