ワールドコイン財団(The Worldcoin Foundation)は7月24日(現地時間)、2021年にOpenAIのCEO、サム・アルトマン氏他が設立した暗号資産プロジェクト「Worldcoin(ワールドコイン)」が本稼働に入ったことを発表した。

Worldcoinは、プライバシーを保護するデジタルID(World ID)と、法律が許す限り、人間であるというだけで受け取れるデジタル通貨(WLD)で構成されている。

World IDはプロトコル対応ウォレットの「World App」をダウンロードし、全世界に配置されているOrb(オーブ)と呼ばれる生体認証デバイスにアクセスし、眼球をスキャンして虹彩情報を取得することで発行される。この情報をIDと紐付けることにより完全なプライバシーを保ちながら、オンライン上で実在するユニークな人物であることを証明できるという。

Worldcoinはベータ段階の過去6ヵ月間、1週間に4万人以上のWorld ID認証をしてきたが、夏から秋にかけ、世界中の35以上の都市で利用可能なOrbの数を1500個以上に増やす予定だという。

すでに15万人以上がWorld ID認証をしているスペインのような国々では今後数ヵ月のうちに3倍に拡大する予定、それ以外の国では期間限定でポップアップが設置されるので、希望者は近くのOrbを見つけてWorld IDにサインアップできるという。

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