<コロナワクチン>佐賀市、接種後に死亡の80代男性に一時金給付 佐賀県内で初認定

佐賀市は25日、新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、接種後に死亡した佐賀市の男性(接種当時80代)に、予防接種法に基づく健康被害救済制度の死亡一時金などの給付が決定したと発表した。男性の遺族に対し、約4400万円が支払われる。佐賀県によると、予防接種健康被害救済制度で、コロナワクチンの死亡事例に対し給付が認められたのは県内で初めて。

 佐賀市は同日、関連予算を専決処分した。市は死亡一時金や葬祭料の認定は、「全国的に件数が少ない」とし、個人の特定につながらないよう、性別や接種日当日の年代以外の個人情報については「公表しない」としている。

 県新型コロナウイルスワクチン接種調整チームによると、県内では18日時点で60件の申請があった。このうち31件の給付が認められ、6件が不認定、23件が審査中となっている。申請された60件のうち、死亡事例は全体で5件あり、4件は審査中となっている。

 同制度は、新型コロナのワクチンを含む予防接種の健康被害が対象となる。申請は、健康被害を受けた当事者や家族が、予防接種を受けたときに住民票を登録していた市町村に行い、国が審査する。

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