高級腕時計ロレックスやパテックフィリップ、オーデマピゲの中古品価格は下落し続けると、モルガン・スタンレーのアナリストと市場調査プラットフォームのウォッチチャーツは予想した。供給が高止まりしていることが理由。

  中古市場の総供給は減少し始めているが、全体の在庫水準は高い状態にとどまると、エドワール・オーバン氏らモルガン・スタンレーのアナリストとウォッチチャーツはリポートで指摘した。

  最も需要が高いこうした時計の二次流通市場価格は2021年に急騰した後、大幅に下落してきた。景気懸念や仮想通貨の急落が背景にある。ウォッチチャーツ・オーバーオール市場指数は2023年前半に約5%低下した。同指数は上位10ブランドの取引額が最も高い60モデルの時計を追跡する。

  多くの高級ブランド時計は引き続き、小売価格よりも大幅な高値で取引されている。需要が供給を上回る中、店舗が順番待ちリストに頼るためだ。しかし、店頭価格が上昇し、二次流通市場価格が下落するのに伴い、小売価格以下で取引される時計の数が増えている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-25/RYCJN1T0G1KW01