SNS利用した詐欺、1億5000万円被害 佐賀市の40代女性、投資話持ちかけられ 佐賀北署発表

佐賀北署は26日、佐賀市の40代女性がSNS(交流サイト)で知り合った人物から投資話を持ちかけられ、約1億5千万円をだまし取られる詐欺事件が発生したと発表した。佐賀県警によると、県内でSNSを利用した詐欺での個人の被害額としては過去最悪という。
同署によると、5月22日頃に女性のSNSにメッセージが届き、シンガポール在住とかたる人物とやりとりをして「アプリを利用して黄金為替取引をやらないか」と勧められた。6月19日から7月20日までの間、運用資金やトレーダーへの報酬の名目で複数の口座に9回にわたって入金し、総額約1億5035万円をだまし取られた。
指定のアプリ画面では資産が増えているように表示されていたという。出金できず、さらに「保証金が必要」などと要求されて女性は不審に思い、警察に相談して詐欺が発覚した。
県警によると、県内ではSNSを通じて投資話を持ちかけて現金などをだまし取る詐欺が多発している。今年1~6月にSNSを利用した詐欺は28件発生し、被害総額は約1億円に上った。県警は「会ったことのない相手からの金の要求やもうけ話は、詐欺を疑ってほしい」と呼びかけている。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1078922