クーデター側に忠誠宣言
ニジェール陸軍声明

西アフリカ・ニジェールの陸軍は27日に声明を発表し、クーデターを実行した軍将校らに忠誠を誓うと宣言した。「軍内部での戦闘回避のため」と説明した。ロイター通信が伝えた。治安維持の鍵となる陸軍の支持で、バズム大統領を追放したとするクーデター成立の可能性が高まったとみられる。

ただAP通信は、バズム氏は大統領職を辞任していないとする同氏に近い消息筋の話を報道。マスドゥ外相もツイッターで、クーデターへの抵抗を市民に呼びかけており、情勢はなお混迷している。

ロイターによると、蜂起した軍将校らは26日、国営テレビで、バズム氏の安全に「配慮する」と述べ、危害を加える意思がないことを示唆した。
クーデター発生時、バズム氏は大統領警護隊によって大統領公邸に留め置かれた。その後も公邸に滞在しているとの情報がある。

アフリカ連合(AU)議長国コモロのアザリ大統領は27日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで開幕した「ロシア・アフリカ首脳会議」で演説し、ニジェールのクーデターを「断固として非難する」と述べ、バズム氏の即時解放を求めた。

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