
ゼレンスキー大統領と対立の閣僚 ウクライナ議会が解任案可決
ウクライナ議会は27日、戦時下の国家予算のあり方をめぐってゼレンスキー大統領と意見が対立していたトカチェンコ文化情報相の解任案を可決し、ロシアによる軍事侵攻が長期化する中、ウクライナ国内での予算の配分をめぐる対立が表面化する形となりました。
地元メディアによりますと、ウクライナ議会は27日トカチェンコ文化情報相の解任案を賛成多数で可決しました。
トカチェンコ氏は、戦時下でも文化関係に国家予算を割り当てることの重要性を指摘していましたが、ゼレンスキー大統領は「文化に国家予算を使うのも大事だが、優先順位がある」などとして軍事関係に予算を優先的に使う考えを示し、今月20日にはトカチェンコ氏の更迭を提案していました。
解任案の可決を受けてトカチェンコ氏は27日、SNSで「文化にお金を出すのは戦時下では適切ではないと言うのは簡単だが、われわれは自分たちの文化やアイデンティティーなどのために戦っているのではないのか。戦時下では文化は無人機と同じくらい重要だ」などと訴えました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230728/amp/k10014125421000.html