東映アニメの4〜6月、純利益22%減 「聖闘士星矢」不振

東映アニメーションが28日に発表した2023年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比22%減の31億円だった。
人気アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」のショップ事業などが好調で増収を確保したが、映画「聖闘士星矢 The Beginning」の興行収入が見込みを下回り、棚卸し資産の評価損を計上して利益を押し下げた。

「聖闘士星矢 The Beginning」は同社が主体となって企画・製作したハリウッド映画。4月28日から国内と中南米、5月から北米と欧州で公開している。興行収入は国内で1億2000万円、北米で110万ドル(約1億5000万円)。
不振の理由について「公開時期が重なった他社大型作品に想定以上に人気が集中した」としている。

24年3月期の通期業績については従来予想を据え置いた。売上高は前期比18%減の720億円、純利益は43%減の120億円を見込む。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2889N0Y3A720C2000000/