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「暑くなってくると思い出すんです」。
東京都八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」で1995年7月、女性3人が拳銃で射殺された事件は、30日で発生から28年となった。
店のアルバイトをしていた高校2年で、犠牲者の1人となった矢吹恵さん=当時(17)=が通っていた東京都町田市の私立桜美林高で、
学年主任だった元数学教諭伊藤孝久さん(72)は「解決をいつまでも願っている」と話す。
事件が起きたのは日曜日。気温の高い日だった。
伊藤さんは野球仲間の友人らと出かけた神奈川県内のキャンプ場で校長から電話で一報を受けた。
「矢吹さんが事件に巻き込まれて亡くなった」。
切迫した声色に血の気が引いた。理解が追いつかないまま、車で急いで自宅へ戻った。
おとなしくまじめな生徒だった。
休み時間になると友人がたくさん集まり、楽しそうに談笑していた風景が今も目に浮かぶ。
28年は長かったようで「事件のことは昨日のことのように感じる」。
犯人が憎い。許せない。気持ちは年々高まる。
「どうか少しでも解決に向かってくれれば」
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