富山県警が職務中のサングラス着用を認めた背景は? 白バイ隊員以外にも拡大


富山県警は7月から、交通取り締まりなどに携わる警察官約250人に職務中のサングラス着用を認める。近年の紫外線量の増加や現場の警察官からの要望を踏まえた対応で、県警によると、交通機動隊の白バイ隊員以外の各署の交通課員、高速隊にも着用を認めるのは全国的にも珍しい。

県警警察官のサングラス着用は、2003年8月に出された県警の訓令で「病気又または職務の遂行上必要があるなど正当な理由により所属長の承認を受けた場合を除き、サングラス及び偏光レンズ付き眼鏡を用いない」と定められている。
 交通機動隊の白バイ隊員は所属長の許可を得てサングラスを着けているが、その他の警察官が着けるケースはほとんどなく、日差しが強い日などは帽子を深くかぶるなどしてきた。

 ただ、紫外線量の増加で目や皮膚など人体への影響を懸念する声が高まり、(1)交通取り締まりに携わる警察官がパトカーや白バイに乗車する(2)高速道路や自動車専用道路で交通整理を行う(3)交通事故捜査で車道で捜査をする—など五つの着用基準を新たに定めた。交番勤務の地域課員は対象に含めない。
 サングラスは貸与せず、私物を使う。県民に違和感を与えないよう華美なデザインは控えるよう周知している。交通指導課の松崎憲治次席は「街頭の警察官がサングラスをかけていると驚くかもしれないが、警察官の健康被害の防止と円滑な職務執行のため、着用にご理解をいただければ」と話した。 (鈴木渉太)

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