金沢医科大学 眼科学講座 佐々木洋主任教授:「熱中症の人は熱中症になってない人に比べ、白内障のリスクが高くなる」

 白内障とは目の水晶体が濁る病気です。研究チームはおよそ260万人の診察データから熱中症にかかった後、白内障を発症した人の割合を調査。その結果、熱中症にかかったことがない人と比べて、5年後に白内障を発症する確率が4倍近くに高まることが分かったのです。

 金沢医科大学 眼科学講座 佐々木洋主任教授:「白内障は水晶体が濁るので(最終的に)目の奥に光が入らなくなり、ほとんど見えなくなってしまう」

 白内障を引き起こす要因とみられるのが暑さと、目に降り注ぐ強烈な日差しです。

 金沢医科大学 眼科学講座 佐々木洋主任教授:「眼内の温度が上昇すると、水晶体を構成しているクリスタリンというタンパクが変性して凝集して、白内障を発症しやすくなる」

 いわば、生卵の白身に熱が加わり、透明の状態から白く変色する現象が目に起きているのだといいます。

 目の健康も守るために水分補給で体温を下げ、目を冷やすことが大事だということです。

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