気合≠煖回りだ。14日に開幕した水泳の世界選手権(マリンメッセ福岡他)は、30日で全日程が終了。放映権を持つテレビ朝日は、23日の競泳のスタートに合わせて最終日まで8夜連続ゴールデンで放送したが、各方面から厳しい声が上がった。

 テレビ朝日は今大会を盛り上げるべく、女優の橋本環奈、お笑いコンビの博多華丸・大吉らの著名人を起用してPR。大会前の6月には番組出陣式を実施するなど、機運醸成を図ったが、地元の目は冷たい。在福テレビ関係者は「テレ朝さん側は世界水泳を盛り上げようと必死でしたが、うちの局ではぶっちゃけそんなに盛り上がっていなかったですね」と苦笑いを浮かべた。

 放送時間も疑問視された。競泳は予選を午前中に行い、決勝などのレースは午後8時ごろに始まるスケジュールを組んだ。しかし大会スポンサー関係者は「あと1時間早い方がよかったのでは。その方が子供たちも見やすいのに」と指摘。広告代理店関係者は「今回は特に海外から『この時間でやってくれ』というお願いはなかったと聞いている。午後8時からの方が視聴率が上がるとの打算があったみたい」と明かしたが、視聴率は伸び悩んだという。
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 400メートル個人メドレーの瀬戸大也(CHARIS&Co.)と200メートルバタフライの本多灯(イトマン東京)の銅メダル2個という結果も追い打ちをかけた。フタを開けてみれば、踏んだり蹴ったりになってしまったようだ。https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/271394