世界的に注目される“日本の童貞”問題 「欧米と異なり多様な生き方が許容されている」と研究者

 欧米では恋愛と縁のない男性の一部は「インセル」と呼ばれるが、近年アメリカでは性愛獲得競争から脱落したインセルが「自分を相手にしない女性とモテる男性への復讐」を動機として殺人を起こす事件が起こり、社会問題化しているという。

「欧米において自分の性はアイデンティティーや自己実現の一環。性愛や恋愛をフルにこなさなければ人生を充分にこなしていないとみなされます。つまり童貞であることは“重罪”であり、だからこそインセルのような童貞が持つ破壊的なエネルギーが社会問題になる。実際、LGBTを取り巻く環境は非常にフラットである一方で、30才を過ぎて童貞だと重すぎて誰にも相談できない現実がある。

 しかし日本はアニメなど二次元や疑似性愛など三次元女性の代わりとなる存在に性愛をぶつけることができる国で、カップル単位ではなくひとりで楽しめるカルチャーも少なくない。ある意味欧米よりも多様な生き方が許容されていると言えるのではないかと感じたのです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f5176d7032ff4677ca0bcefcb3078a76ea766a1