食品の値上げ8月は1102品目、7か月ぶり前年下回る…ピークは10月の見通し
スーパーの店頭では飲料などの値上げが続いている(6月22日、横浜市内で)
民間調査会社の帝国データバンクは31日、主要な食品メーカー195社が8月に値上げを予定する飲食料品が1102品目に上ると発表した。
原材料の輸入価格の急激な上昇が一服したことで、値上げ品目数は今年1月以来7か月ぶりに前年同月(2516品目)を下回る。
年内の値上げ品目数は10月にピークを迎えるが、値上げは断続的に続く見通しだ。
8月の値上げは、消費者が物価上昇を実感しやすい商品が多い。鍋つゆなどの「調味料」が409品目で最多となるほか、牛乳やヨーグルトといった「乳製品」も265品目となっている。
現在判明している年内の値上げ品目数は3万710品目で、平均値上げ率は前年より1ポイント高い15%となっている。
9月はみそや菓子など2000品目超、10月は酒類を中心に約8000品目が値上げされ、10月の値上げ率は17・5%と年間の平均を上回る見通しだ。
11月以降の値上げ品目数は現段階で10月を大きく下回るが、政府の電気・ガス料金の負担軽減策の終了や物流費の増加などコスト上昇要因は残っている。
帝国データバンクの担当者は「来年以降も値上げは断続的に続いていくだろう」と分析している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b22783376a38bccefc136480dad6533bc2fe4cb