Googleは2019年から、Chromeにセーフブラウジング保護強化機能を導入しています。
この一連のプライバシー保護機能は、フィッシングやマルウェア攻撃を防ぐのに役立ちます。要するに、リンクが疑わしいと思われる場合に、それについて警告を出す機能のこと。
最近になってようやく、Googleはこの機能をGmailに直接組み込みました。
セーフブラウジング保護強化機能では、既知の詐欺リンクをまとめた独自のデータベースを用いて、Gmailアカウントのリンクと添付ファイルをチェックします。
「詐欺リンク」とは、なんらかの公式サイトを装い、ユーザーの個人情報を盗むウェブサイト（フィッシングとも呼ばれます）。Googleは、そうした悪意あるサイトを集めた膨大なデータベースを有しており、30分ごとに更新しています。
セーフブラウジング保護強化機能を有効にすると、そのデータベースに照らしてGmailの受信メールと添付ダウンロードがスキャンされ、疑わしいものがある場合には警告が出されます。
セーフブラウジング保護強化機能を使う際の唯一の大きなマイナス面は、膨大な量の個人データに、Googleがアクセスできるようになること。
あなたのGmailアカウントを通過するリンクはすべてチェックされるでしょう。また、Chromeを使っているのなら、クリックしたリンク、ダウンロードしたファイル、インストールした拡張機能もその対象になります。
もちろんこのデータは、ログイン時にユーザーのデータセキュリティを向上する目的でのみ使用され、短い一定期間が過ぎたあとはデータが完全に匿名化される、とGoogleは説明しています。
とはいえ、データの匿名化は完璧ではありません。プリンストン大学で行われたこちらの研究が示しているように、匿名化してもSNSのプロフィールと結びつけられることはあります。
そうした潜在的リスクが気にならないのなら、セーフブラウジング保護強化機能を有効にしてください。
https://www.lifehacker.jp/article/2308-you-should-enable-gmails-new-enhanced-safe-browsing/
