まずは事件を振り返る。1990年、新潟県三条市で、元受刑囚は当時9歳だった少女を誘拐。柏崎市の自宅に連れ込み、2階の一室で監禁した。

 元受刑囚の家庭内暴力に苦しんでいた母親が2000年、保健所などに相談。強制入院させるため職員らが自宅を訪れたところ、19歳になっていた被害者を発見した。

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 死亡の様子を、新潟日報は次のように報じている。

《17年ごろに自室で倒れているのが発見された。検視などによって病死が確認されたという。病名は不明》

 週刊新潮の取材班は、元受刑囚の“終の住処”となったアパートを割り出した。千葉駅から電車で約20分、そこから徒歩5分。築30年超の木造2階建て。家賃3万2000円──。

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 貧困ビジネスを展開する会社が所有する物件に、元受刑囚は吸い寄せられるように住み始め、そして死んでいった。

 この企業の代表取締役を務める男性の息子は、犯罪事件の被疑者として逮捕された過去を持っていることも分かった。

「この男性は当時、慶應大学経済学部の2年生でした。18年9月、路上で19歳女性の腹部を蹴るなどの暴行をふるい、神奈川県警が現行犯逮捕しました。

 更に10月、面識のない泥酔状態の女子大生を近くの雑居ビルに連れ込み、暴行を加えたとして再逮捕。更に数件の余罪も判明しました。

 ミスター慶應のファイナリストだったため、週刊誌などが大きく報じました」

https://iromame-beans.jp/user/yu2otktk/2a44a7cd2fdd9ed530e6