どう見ても合成写真にしか見えない日本の写真コンテスト特選作品は一体どのように撮影されたのか

2022年に実施された第39回「日本の自然」写真コンテストの特選作品「隔たり」が、実写なのに合成写真にしか見えない写真として注目を集めています。

話題の写真「隔たり」は以下のもの。撮影者は全日本写真連盟埼玉県本部彩西支部副支部長の大野健一さん。画像左側には青い水面(みなも)が写り、右側にはオレンジ色の水面が写っています。青色とオレンジ色の境界線はほとんど直線で、境界線をまたぐようにシラサギが写っているため、実写と言われても合成写真に見えてしまいます。

https://i.gzn.jp/img/2023/07/31/photo-hedatari-illusion/00.jpg

以下が「答え合わせの写真」です。「隔たり」に写っている石と同じ形状の石が写っていることから、「隔たり」はこの場所で撮影されたと判断できます。

https://i.gzn.jp/img/2023/07/31/photo-hedatari-illusion/02.jpg

「隔たり」に写っている部分を赤枠で囲むとこんな感じ。この写真では水面は灰色ですが、壁がある部分を境に水面の色が変化していることが分かります。どうやら、晴天時に太陽の光が当たることで左側の水面は青色になり、右側の水面は壁の色が反射してオレンジ色になるということのようです。

https://i.gzn.jp/img/2023/07/31/photo-hedatari-illusion/03.jpg

https://gigazine.net/news/20230731-photo-hedatari-illusion/