いじめを受けていた北海道の高校に通っていた生徒が、自殺していたことが分かりました。
北海道教育員会の第三者機関がいじめを認定し、自殺との関連を否定できないとしました。

生徒は北海道立の高校に通っていて、2020年に自殺しました。

学校側が生徒の保護者にほかの生徒から悪口を言われていたことを伝えたところ、保護者が「いじめがあったのではないか」と高校に訴えたため、大学教授や臨床心理士、弁護士などで作る第三者機関が調査を行いました。

第三者機関は、ほかの生徒や学校、教育委員会からの聞き取り調査を実施しました。

いじめを行ったとされる生徒には、文書で何度も協力を求めるも聴取できなかったということですが、1日に報告書を公表。

・同じ学校の複数の生徒から「きもい」「死ね」などと断続的に言われていた。

・SNSに生徒を揶揄するような写真が投稿された。

この2件がいじめと認定されました。

また、自殺との関連について「関連性がないとは断言できない」としました。

学校側の対応については、自殺の以前から複数の生徒とトラブルになっていることを知りながら消極的な見守りレベルにとどまり、自殺した生徒への支援やその保護者との連携など組織的対応は行われていなかったとしました。

自殺後は、加害したとされる生徒への事情聴取や指導も行っておらず、学校と道教委が保護者の「事実を知りたい」「加害したとされる生徒に反省を求めたい」という思いに寄り添わなかったなどとと、問題点を指摘しました。

なお、生徒が特定される恐れがあるとして地域や性別などは公表されていません。

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=36952