保険証廃止「延期・撤回」世論7割超も岸田首相「延期せず」の方向「聞く力いつ発動するの?」寄せられる批判
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dabdca82358b3bf4586057a07ec02f00bdc3812

健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化する「マイナ保険証」をめぐり、岸田文雄首相は、8月4日に記者会見で新たな対応を説明する。政府内では廃止期限を延期する案も検討されたが、首相は廃止時期の延期は見送り、保険証の代わりに発行する「資格確認書」の有効期限で柔軟に対応する方針を示すという。
保険証の廃止や廃止時期をめぐっては、マイナンバー制度をめぐるミスが相次いだことを受けて、高齢者や医療関係者を中心に不安が高まっている。7月14〜16日に共同通信が実施した世論調査では、「廃止を延期すべきだ」が36.7%、「廃止を撤回すべきだ」が39.9%で、計76.6%に上った。
7月24日には、自民党の萩生田光一政調会長が「無理に最終的なおしりの時間を切らなくても、みなさんに理解していただく機会をつくっていく必要がある」と発言。翌25日には、同党の世耕弘成参院幹事長が「必ずしも期限にこだわる必要はない。国民の信頼回復を重視すべきだ」と述べるなど、党内でも保険証廃止時期の延期を容認する声も上がっていた。