皇帝ネロの劇場を発掘、文献で言及もこれまで未発見 伊ローマ
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今回の発掘は、コンチリアツィオーネ通りに面した建築物「パラッツォ・デラ・ローベレ」の改修の一環として実施された。

本プロジェクトでは、ルネサンス時代の建物である「パラッツォ・デラ・ローベレ」をフォーシーズンズのホテルに改修する計画だ。ホテルは数百万人がローマを訪れると見込まれる聖年(ジュビリー)の祝賀行事に備え、2025年オープンを予定している。

特別監督官のポッロ氏は声明で今回の「類いまれな」発見について、ネロの治世から15世紀にかけての時代が垣間見える希少な機会になると指摘した。

これまでの発掘ではネロの治世から15世紀までの時代の遺物は杯7点しか見つかっていなかった。ポッロ氏によると、今回の発掘でさらに7点の杯が見つかったという

ネロは第5代ローマ皇帝として紀元54年から68年まで統治した人物。指導者としては不人気であり、贅沢三昧(ぜいたくざんまい)と放蕩(ほうとう)で有名になった。

遺跡には大理石の柱や金箔(きんぱく)による装飾、ネロの演劇で使われた衣装や舞台背景の遺物を収めた保管部屋などが残されている。