人間とロボットの共闘に新展開! 『トランスフォーマー/ビースト覚醒』はクライマックスが熱い!

映画の人気シリーズは、回を重ねるごとにマンネリに陥らないように新たな趣向やサプライズを用意してくる。2007年にはじまった『トランスフォーマー』シリーズは、
これまで6本が製作されたが、この最新作は予想を超えた世界観で、すでに公開された全米でもファンを大満足させている!

タイトルに“ビースト覚醒”とあるように、今回は“ビースト”が登場する。これは1990年代に人気になったアニメシリーズ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』で活躍した、ゴリラやチーター、サイなど猛獣がロボットにトランスフォームする種族。
その一派である“マクシマル”が、おなじみのオプティマスプライム、バンブルビーら“オートボット”と共闘し、信じがたいサイズの強敵に立ち向かう物語。

これまではクルマや飛行機がロボットと化すプロセスだったが、今回は実写で野獣=ビーストの変身が映像化され、そこだけでも大スクリーンで目撃する価値は大。
NYのブルックリンではじまるバトルは、ペルーのジャングルや、世界遺産のマチュピチュ遺跡などへ移っていき、スケール感でも圧倒する。

舞台となる時代は1994年。当時のカルチャーも見どころで、オートボットの新キャラ、ミラージュに変身するのがポルシェ911。そのほかにも日産スカイラインGT-Rなど、90年代の車種が印象的に使われ、クルマ好きには必見だ。

監督は『クリード 炎の宿敵』でも人気シリーズをうまくまとめた、スティーヴン・ケイプル・Jr。『トランスフォーマー』オタクを自認しているだけあって、トランスフォームの映像が細部までわかりやすかったりして、そのあたりもファンの心をときめかせるはず。

人間側の主人公ノアは、元軍人だが就職活動中で、病気の弟の面倒をみるなど、共感しやすい点が多数。そんな彼がロボットたちと互角に勝負せざるをえない流れに、有無を言わさず胸が熱くなる。
あまりに意外なラストへなだれ込む一気の勢いに、エンタメの理想形を感じられることだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/aebcfd93f8d68d06df3f17df528e4709b514e15a