ボウマンFRB理事、追加利上げ必要にも-インフレ率2%目標達成で
Catarina Saraiva
2023年8月6日 9:11 JST
個人消費鈍化と労働市場環境緩和の兆しも注視
7月のFOMC利上げを支持-コロラド州のイベントで発言
米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は5日、連邦公開市場委員会(FOMC)が物価の安定を完全に取り戻すためには、追加利上げが必要になりそうだとの認識を示した。
同理事はコロラド州でのイベントで、「インフレ率をFOMCの目標である2%に押し下げるには、追加利上げが必要になる可能性が高い」と述べるとともに、FOMCが先月決めた利上げへの支持を表明した。発言内容は事前に用意された講演テキストに基づく。
Federal Reserve Hosts FedListens Event
ボウマンFRB理事Photographer: Al Drago/Bloomberg
7月のFOMC会合後に発表された統計は物価上昇の鈍化を示しているが、ボウマン理事は持続的なインフレ率低下の証拠をもっと見たいとの考えを示した。
「最近のインフレ鈍化は好ましいが、追加利上げとフェデラルファンド(FF)金利がいつまで景気抑制的な水準にとどまる必要があるかを検討する際、私はインフレ率が2%の目標に向かって有意な下降線をたどっているという一貫した証拠を探すつもりだ」と話し、「個人消費鈍化と労働市場環境緩和の兆しも注視する」と説明した。
ボウマン理事は今後発表されるデータを見極め、物価状況の改善が進まないようであれば、将来的に利上げに踏み切るべきだとも語った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-06/RYXY5OT1UM0W01