神奈川県海老名市の小田急電鉄海老名駅脇にある「ロマンスカーミュージアム」に展示され、主に昭和時代に活躍した特急ロマンスカーSE(3000形)が、一般社団法人日本機械学会の「機械遺産」に認定された。

 同学会は機械技術の発展史上、重要な成果を示すものなどを機械遺産として認定している。SEは118番目。

SEは「Super Express」の略で、1957年から92年まで運用された。特急専用車両として新宿―小田原間を1時間で結ぶ目標のもと、旧国鉄の鉄道技術研究所と共同開発した。先頭を流線型にしたほか、客室の騒音低減のため車両と車両の連結部分に台車を置く連接構造を採用。車体のフレームと外板を一体化したモノコック構造で軽量化を図った。

 57年には東海道線で行われた試験で、狭軌(小田急やJR在来線の線路幅)での当時の世界最高速度(時速145キロ)を樹立し、東海道新幹線「0系」開発にも影響を与えたとされている。

https://mainichi.jp/articles/20230809/k00/00m/040/150000c
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