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「丸源ラーメン」一杯につき“4回味変”で全国区に、1号店から20年超でラーメンチェーン首位を猛追
ラーメンといえば、寒い季節というイメージがあるが、1年を通じて8月にもっとも売り上げが大きくなるチェーン店がある。
「丸源ラーメン」(運営会社:物語コーポレーション、本社:愛知県豊橋市)だ。2001年に1号店をオープンしてから、現在41都道府県で196店(2023年7月13日時点)を展開する。
丸源ラーメンはラーメンチェーンとしての存在感を年々高め、首位のチェーン(A社)を猛追中だ(下グラフ)。
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コロナ前と比較しても足元の業績は好調だ。
「2023年6月期は、各月の既存店売上高・客数ともに前年比110〜140%台で推移しています。コロナ前2019年6月と今年6月を比較すると約120%となっています」とブランドを統括する池田頼信事業部長は話す。
■危機感から生まれた看板商品「肉そば」
店の主力商品が「熟成醤油ラーメン 肉そば」(759円=税込み、以下同)だ。店舗の看板にも大きく商品名とイラストが描かれ、店の前を通るクルマや歩行者にも訴求する。
「この1年で1724万杯以上(※)ご注文いただきました。丸源ラーメン=肉そばという認知度も高まり、多くの方に支持されています」(同)
(※)2022年7月1日〜2023年6月30日、全店におけるイートイン出数(物語コーポレーション調べ)
1号店は2001年、三河安城店(愛知県安城市)だった。
「いきなり繁盛店となり、月商3000万円を記録。その後、各地に店舗を拡大しましたが、やがて売り上げが鈍化。数年間は厳しい時期を過ごしました」(池田事業部長)
売り上げ低迷の打開策として、競合と差別化できる商品が必要だと考え、商品開発に着手した。こうして誕生したのが、肉そばだ。
「『世の中にないラーメンをつくりたい』という思いで、当社の和食職人が開発。味に加えて、美味しさを感じていただく食の5原色(柚子こしょうおろしの”赤”、焼き海苔の”黒”、背脂や丼の”白”、麺やスープの”黄”、青ネギの”緑”)を丼に配置しています。実は、肉そば以外に『つくねそば』も開発したのですが、こちらは伸び悩みました」(同)