スーパー「オーケー」値下げの負担 納入業者に補てんさせる

2023年8月10日 18時33分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230810/k10014159741000.html

原材料価格などコストが高騰する中、中小の事業者が不当な値下げなどを強いられていないか。

企業間取り引きの監視を強化している公正取引委員会は10日、「他店より高い商品があれば値下げする」と宣伝していた首都圏のスーパーが、一部の商品の値下げの負担を納入業者に補填(ほてん)させていたと公表しました。

公正取引委員会によりますと、横浜市に本社を置き、首都圏でスーパーを展開する「オーケー」が「値下げ分を納入業者に負担させている」という情報が寄せられました。

公正取引委員会は独占禁止法違反の「優越的地位の乱用」に当たる可能性があるとみて、ことしの春ごろ、オーケー側に任意で資料の提出などを求めたということです。

「オーケー」は「他店より高い商品があれば値下げする」と宣伝し、出店数を増やしていますが、公正取引委員会から資料の提出を求められたあと、納入業者に一部の商品の値下げの負担を補填(ほてん)させる対応を見直したということです。

公正取引委員会は「オーケー」側の対応を受けて、行政措置を見送ったということです。

公正取引委員会は「大規模な小売業者が納入業者に対し、不当な価格の引き下げを求めることがないよう、今後も監視していく」としています。

「オーケー」は「公正取引委員会からの問い合わせを受けたことを機に見直しを行った。

今後もコンプライアンスを一層徹底していく」などとしています。