1942年10月20日付の東京日日新聞(現・毎日新聞)には、「殊勲の1502家庭」という見出しで、国が「優良多子家庭」(子どもを多くもうけた家庭)として表彰したとの記事が掲載されている。

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この記事によると、表彰された中で子どもの数がもっとも多かったのは14人だった。記事では多子家庭を「生めよ殖やせよを身をもって実践した」とほめたたえ、「子宝部隊長」と持ち上げている。

戦前の日本で多産が奨励されたのは、国力増強のためだ。人口が増えれば増えるほど、将来の労働力や兵員が確保できる。
一方で、子どもを産む女性の権利や意思は軽視されていた。【川崎桂吾】
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae12d6237c20819ce991a9dec935c31f8d17c2a4