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三菱の新型SUV「エクスフォース」登場 全長4390mmのコンパクトサイズ

三菱自動車は2023年8月10日、第30回インドネシア国際オートショーにおいて新型コンパクトSUV「XFORCE(エクスフォース)」を世界初披露した。

三菱エクスフォースはASEAN地域での使われ方にこだわったとされる5人乗りのコンパクトSUVだ。取り回しのいいサイズでありながら広々とした室内および快適性・実用性を両立し、さまざまな天候や路面において安全・安心の走りを実現するという。
ボディーのスリーサイズは全長×全幅×全高=4390×1810×1660mmで、ホイールベースは2650mm。「Silky & Solid」をコンセプトとしたエクステリアは、優雅さと堅ろう性を融合し、スタイリッシュかつ力強いデザインを採用。
フロントまわりは既存の「ダイナミックシールド」を進化させ、パワートレインのパフォーマンスの象徴であるグリルを左右バンパーでプロテクトした造形を立体的に一体化。奥行き感のあるスポーティーなマスクに仕上げている。
悪路走行時に車体姿勢の変化をつかみやすいという水平基調のインストゥルメントパネルには、三菱車としては初となるメランジ生地を採用し、ドアトリムにも連続させることで包まれ感を演出。
12.3インチのディスプレイオーディオと8インチの液晶式メーターをひとつながりにレイアウトすることで先進感も加えている。このディスプレイオーディオは画面を3分割してさまざまな情報を表示するマルチウィジェット表示が可能。往年の「パジェロ」などの3連メーターをオマージュしたマルチメーター表示では
高度や前後左右傾斜、方角などを組み合わせて表示できる。ダカールラリーを連覇した増岡 浩氏の監修によるドライビングスコア機能もユニークだ。ヤマハと共同開発したオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」も新しい。
すべての座席で音楽を楽しめる8スピーカー構成とし、両Aピラーにフロントツイーターを、フロントドアにウーファーを、リアドアにはウーファーと同軸でツイーターをレイアウトしたコアキシャル2ウェイスピーカーを配置。
スピーカーの性能を最大限に発揮できるよう車両側にも最適な音質向上策を施したほか、車速に応じて音量と音質を補正する。パワートレインは1.5リッター4気筒16バルブ自然吸気のMIVECエンジン(最高出力105PS/6000rpm、最大トルク141N・m/4000rpm)と高効率CVTの組み合わせ。
駆動方式は前輪駆動のみの設定となる。フロント:ストラット、リア:トーションビームの足まわりはASEAN地域の路面環境に合わせてセッティング。フロントはキャスタートレールの最適化とステアリングギア比のクイック化によって操舵感と直進安定性を向上させ
リアはサスペンションブッシュとショックアブソーバーのシリンダーサイズ最適化によって操縦安定性を高めている。18インチのタイヤ&ホイールを採用し、クラストップレベルをうたう222mmの最低地上高を確保。アプローチアングルは21.0度、デパーチャーアングルは30.5度
最小回転半径は5.2mと公表されている。最低地上高や各種アングルに加えて、三菱の四輪制御技術によって前輪駆動車でありながらSUVならではの走破性を実現。ドライブモードは「ノーマル」「グラベル」「マッド」と三菱初採用の「ウエット」の全4種類を搭載し
左右前輪の駆動力を調整する「アクティブヨーコントロール」やトラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合してコントロールし、さまざまな路面状況に対応する。三菱エクスフォースはミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアで生産し
まずはインドネシアで販売をスタート。ベトナム、フィリピンなど他のASEAN地域や南アジア、中南米、中東、アフリカにも順次展開していく計画だという。