https://news.yahoo.co.jp/articles/a7fd2c16ae5f2e1e91e2ec304327b87770ab13e4
高齢女性と中年男性は要注意 日本人の運動習慣、コロナ禍を経て二極化
新型コロナウイルス禍の第３〜５波に見舞われた令和２年１０月からの１年間で、日本人の運動習慣や体重が二極化した可能性があるとの調査結果を、東京慈恵会医科大と経済産業研究所がまとめた。もともと運動習慣があった人は運動する日数が増えた一方、運動習慣が減った人も増加。体格指数（ＢＭＩ）が２５以上の「過体重」の人の割合は男女とも増えていた。
調査は２年１０月からの１年間に５回実施。１週間に運動をする日数と体重の変化について、全国の１万６６４２人（男性８０２２人、女性８６２０人）から回答を得た。
調査によると、１週間の運動日数の平均値は２年１０月に男性２・１７日、女性１・９９日だったのが、１年後には２・２５日、２・０２日に増加。しかし、値のばらつきを示す標準偏差は男女とも増え、格差が広がった。運動習慣が極端に減った人の割合も調査を重ねるごとに増えており、運動をする人としない人で二極化が起きたことが示唆されるという。
また、この１年間に身長と体重から肥満度を算出するＢＭＩが２５以上の「過体重」となった人は、男性は約７％、女性は約３％に。高年齢層の女性は運動不足と過体重、中年男性は過体重になるリスクが特に高いことも分かり、同大などは「コロナ禍が明けつつある現在、この年齢層の方々に外出や運動を呼びかけるなど、積極的な生活習慣への介入が必要だ」としている。
