https://wararchive.yahoo.co.jp/wararchive/mai4.html
「一番大事なのは、小さい人が『大人にだまされていた』と気づいたことですよ」。取材が始まって、まずこう口にした。
「私の『戦後70年談話』」のなかで、こんな話が載っている。東京・向島に住んでいた頃、父と一緒になじみの喫茶店に行く。すると店主のおじいさんが父に「もう、ロールケーキは出せないんだよ」と言う。高見少年は「変なのぉ」と胸の中でつぶやく。そして次の日、町中の菓子処からアンコが消えた。そしてこうつづっている。
<消えたと思ったら戦争が始まったのである>
その後、「欲しがりません勝つまでは」というポスターが町中にあふれた。
<この殊勝なおチビさんは『ハーイ、わかりましたア!』とやったのである>
戦況の悪化とともに、過激な標語が増えていく。「鬼畜米英」「撃ちてし止まん」「尽忠報国」「死して護国の盾となれ」......。おチビさんだったのっぽさんは、こう反応したという。
<ハーイ、わかりましたア!死にますぅ>