https://news.yahoo.co.jp/articles/c91db71769938e31670ea3490f79116ef00987c6
1か所で飼われていた62頭の犬が保健所に 毎年確認される「多頭飼育崩壊」動物の命を守るには
多数の動物を飼育する中で、適正な管理ができなくなるケースが県内で起きています。こうした「多頭飼育崩壊」が毎年確認される中、動物を守るために必要なことは。
八代保健所のゲージ内でほえる、たくさんの犬。すべて、1か所で飼われていた犬です。飼い主が管理しきれなくなり、保健所に保護されました。その数は62頭。
世話をしているのはボランティア団体の高野由磨子さんです。
■はちボラ 高野由磨子さん
「実際に多頭の現場を見た時に言葉にならなかったのと、なんとか助けだしたいっていう気持ちになった」
八代保健所によりますと、元々飼い主のもとにいた犬は10匹。しかし去勢や避妊手術をしておらず、5年間で6倍以上に増えたといいます。
犬が保護されたのは今年5月。当時は、全身フンまみれでした。
■はちボラ 高野由磨子さん
「洗われたこととかがなくて。お利口さん〜お利口さん〜」
多すぎる動物を管理しきれなくなる「多頭飼育崩壊」。判明したきっかけは飼い主の元家族からの通報でした。熊本県によりますと、今回のように家族や近所の住民からの通報・相談で発覚することが多いということです。
■八代保健所衛生環境課 松永剛課長
「多頭飼育については、全国的に発生している。おうちの中で飼われていると状況が分からないので、どれだけあるかっていうのはわからない」
環境省によりますと、2018年度、全国125の自治体で多頭飼育に関する苦情は2149件確認されています。しかし、飼育崩壊が起きている具体的な件数は把握できないのが現状です。