2023年8月10日 10時23分
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[ベイルート 9日 ロイター] - レバノンのモルタダ文化相は9日、映画『バービー』が同性愛を助長し、イスラム教の宗教的価値観に反するとして、映画館での上映を禁止する方針を示した。

 決定では、同作品が「同性愛と性転換を促す」もので、家族の重要性を矮小化することで「信仰と道徳の価値観に反している」と説明した。

 これを受けて、マウラウィ内相は検閲委員会に作品に関する勧告を要請した。

 クウェートもこの日、公共の倫理と社会的伝統を守るためとして、『バービー』などの作品を上映禁止にしたと国営通信が伝えた。

 レバノンは2017年にアラブで初めてゲイプライドウィークを開催し、保守的な中東でLGBT(性的少数者)コミュニティーの避難地と見なされてきたが、マウラウィ内相は昨年、「性的倒錯を助長する」イベントを国内で禁止するという決定を下した。

 『バービー』の全世界興行収入は10億ドルを突破している。