寿司ブームが到来して久しい中国ですが、マグロは寿司ネタのなかでも人気上位にランキングされます。なかでも中トロ、大トロを好む人が多く、質のいいクロマグロのトロであれば金に糸目をつけないという人も多いといいます。

 もちろん前述のとおり、消費量においては今も日本が世界最大です。しかし、マグロに対する購買意欲の面では、中国市場のほうが勢いはあります。販売側の立場としては、同じものを売るなら、できるだけ財布のひももゆるく積極的な相手に対して売りたいと思うのが当然でしょう。

 おおざっぱなイメージとしては、世界各地から釜山港に届くと、まずは大トロや中トロが欧州や中国市場向けに切り取られ、残りの赤身の一部が日本に配分されます。なかには、日本で水揚げされた日本産のマグロも含まれています。日本で水揚げされたのちに一度釜山に送られ、大トロはEU、中トロや赤身は日本に返ってくる、という流れもあるそうです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce7e43bf5a888d70eda935d2b45e33c8dab45641