ビジネスホテルも素泊まり3万円!高騰するホテル代事情…カプセルホテルも8000円前後でネットカフェに旅行者が?

 大勢の観光客が訪れている札幌。
 その光景は、ほぼコロナ前に戻っています。
 一方で、札幌市内のホテルでは、宿泊料金が高騰する現象も起きています。

堀内大輝キャスター
「札幌市内のビジネスホテルの予約カレンダーを見ています。シングルルームで素泊まりなんですが、今週の金曜土曜は29900円という、ちょっとなかなか見たことのない金額が。他の日を見ても1万円を切っている日はほとんどありません。かなりホテル代高くなっているようです」

東京からの観光客
「東京から3泊4日です。最初予約しようと探したときは高いなと思った」

長野からの観光客
「値段は安くはなかったです。今まではコロナでの割引があったのでなんとなく安いイメージ。(割引が)無くなったので、いいことだとは思うんですけど…」

 札幌の中心部にある大型ホテルでは、予約がコロナ前の状況まで回復したと言います。

札幌ビューホテル大通公園 森野伊智マネージャー
「コロナが5類になって多くの客が旅行に行きたいという部分で旅行者が増えている。ほぼコロナ前と同じ(予約)状況が続いている。価格に関しては旅行支援の割引が無くなり、少し料金が高く見える。(ホテルの)稼働も高くなっているので、ホテルの割引率が少ない」

 観光需要が増えるのは良いことなのですが、道民にとっては少し心配な点もあるのです。

 番組で、夏休み期間中の札幌のホテルの宿泊料金を調べたところ、シングルはかなり混み合っていて、1万円以下のところはほとんどない状態。

 ダブルやツインも、空きはわずか。空いていても2人で3万円前後~という価格になっている状況で、週末は特に混雑しています。

 ふだんは4000円ほどで泊まれるカプセルホテルも、8月は8000円前後で推移。
 インターネットカフェにも、観光客とみられる大きな荷物の客が増加している、ということです。

 ホテル業界に詳しい、札幌国際大学の竹島鉄也特任教授によりますと、ホテルの宿泊価格は、需要の状況で変動する仕組みで、現在の価格高騰の原因は、主に3つあるということです。

  ①人件費、水道・光熱費や食材価格の高騰
  ②清掃スタッフの不足で客室の稼働率を上げられない
  ③「インターハイ」などの大型イベントの開催で需要が高まっている

 8月いっぱいは状況が変わらないが、それを過ぎると、日本人の需要はおさまるだろうということです。
 ただし、中国本土からの観光客が増えれば、さらに価格が高騰するかもしれないとのことです。

 物価高も重なり、北海道民にとっては厳しい夏休みになりそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/34d3a49dcc024ea6e3215ae7c0d09d84c3dc01dc