欧米、来春反攻を検討 ウクライナ支援の長期化予期 米紙報道
ロシア軍に対するウクライナ軍の反攻が停滞する中、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は13日、ウクライナを支援する欧米諸国が来年春の攻勢について既に検討を始めていると報じた。同紙は「このことは、欧米側が戦闘の長期化を予期していることの表れだ」と指摘。同紙は一方で、欧米諸国には有権者が泥沼化した戦争への支援に嫌気がさす事態への懸念があるとも伝えた。
同紙は、欧米政権には当初、ウクライナ軍が現在の反攻で露軍に打撃を与え、早ければ今年冬にもプーチン露大統領を停戦交渉の場に引き出せるとの期待があったと指摘。だが、露軍の防衛線は強固で、現時点でウクライナ軍が短期的に反攻の成果を得ることは困難になっているとした。
その上で、来年半ばまでにウクライナは欧米側から米戦闘機F16を供与される可能性があるほか、高性能ドローン(無人機)などさらに高性能な兵器も供与される可能性があると指摘。時間の経過に従ってウクライナ軍の保有兵器が充実し、兵器への習熟や戦術も進展することで、露軍に勝利できる可能性が高まるとの期待が欧米諸国にあると伝えた。
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