内閣府が15日発表した2023年4〜6月期の国内総生産(GDP)の1次速報は、物価変動の影響をのぞいた実質(季節調整値)で前期(1〜3月期)より1・5%増、年率換算で6・0%増だった。プラス成長は3四半期連続。年換算の実額は560・7兆円と過去最高になった。

 GDPの半分以上を占める個人消費は0・5%減った。物価高が家計を直撃し、飲食料品や白物家電が落ち込んだ。5月に新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5類になったことで、外食や旅行は伸びた。

 輸出は3・2%増えた。供給制約の緩和で欧米向けの自動車の出荷が増えた。ただ、世界的なスマートフォンや半導体の販売不振のあおりを受け、電子部品や半導体製造装置は厳しい。設備投資は0・03%増とわずかなプラスにとどまった。https://news.yahoo.co.jp/articles/3c0d6433ccc3645290eff512e965123592befac3