渡辺浩志
2時間前
ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト
解説4-6月期のGDPは予想を超える高成長となりましたが、内容は冴えません。最大の牽引役は輸入の減少であり、これは内需の弱さを反映したもの。雇用者報酬の増加やコロナ5類移行に伴う外食や旅行の増加にも関わらず、個人消費は減少しました。食料や生活必需品のインフレが消費者マインドを悪化させ節約を促した模様です。輸出の増加も成長率を押し上げましたが、自動車の挽回輸出やインバウンド消費の増加に加え、急減した前期からの反発の面も強そうです。世界貿易や製造業景気を停滞させている半導体サイクルには底入れのサインが見えますが、まだ水面下の回復(マイナス幅の縮小)。中国景気の悪化もあり、輸出回復の持続性は高くなさそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f5c19361eac4f86b502c1d1764ac64dc7a1ac8e