Vivaldiは、Chromiumというブラウザがベースとなっている。Chromiumはフリーでオープンソースのブラウザで、Googleが開発とメンテナンスを行っており、誰でも利用することができる。

 Chromiumというブラウザ名を聞き慣れないかもしれないが、実はGoogle ChromeやMicrosoft Edgeのベースにもなっている。そのため、これらのブラウザを使っているユーザーは間接的にChromiumを使っていると言うこともできる。

Vivaldiは、ブラウザ自体が多機能でExtension(拡張機能)を追加しなくても使える。そのメリットとして、メモリの消費量が少なくすみ、PCが安定して動作しやすくなることが挙げられる。

 PCによっては、搭載するメモリが32GBや64GBなど、非常に充実している端末も存在する。しかしながら、23年時点で一般的なメモリ搭載量は8GB程度が主流で、少し前のPCでは4GBしか搭載していない機種も珍しくない。Extension(拡張機能)は便利な機能ではあるが、中にはメモリを非常に消費してしまう場合がある。

 また、Vivaldiは、Extension(拡張機能)以外にもメモリの消費を抑えるための工夫がある。例えば、Google Chromeでたくさんのタブを開いた場合、メモリ消費量が増える傾向にある。理由は、タブごとにメモリが消費されるからである。

 実際のところPCにメモリをたくさん積んでいる場合、メモリ消費量が増えても問題なく、高速化が期待できる。

 しかし、メモリが少ないPCを利用する場合、搭載しているメモリ以上消費した場合、HDDやSSDの仮想メモリを利用するためPCの動作が遅くなってしまうのである。

 Vivaldiには、タブの休止機能が搭載されているため、長い間利用していないタブのメモリ消費を抑える工夫がされている。そのため、VivaldiはPCのスペックが高くない端末におすすめである。

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