マイナンバーカード批判の議論は、日本の教育制度が崩壊している証拠だ

 明治維新の際、高級官僚が必要だった日本はこの受験システムで西洋の知識を候補者に詰め込んだのです。そうして20~30年という短期間で日本は列強の仲間入りを果たしたのです。また。戦後でも大いに役立ちました。敗戦で日本が”ゼロ”になり、国を復興するために均質な労働力が欲しかったのです。

 ですが、成熟した国家となった日本では、この教育をシステムにより弊害が生まれていると感じるのです。

 日本の受験では絶対的な正解があるものを前提に試験をしていますが、世の中のほとんどのことには「絶対的な正解」などありません。オウム真理教に入信する東大生はなぜ多かったのか。それは彼らが絶対的な正解をそこに求めたからなのではないでしょうか。

  マイナンバーの議論を見ていても、日本の教育の弊害を実感します。新しく始めるシステムなのに国民は100%の完成度を求めています。常に100%を追い求めていたら、新しいことなど何も始められません。とにかくやってみて悪いところを直すことができない。これは絶対的な「正解」を生徒らに求めさせた受験教育の影響であり、教育の失敗を感じざるを得ません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5fced3ced90274542b2dc570192d9438ed06743?page=1