1948年に刊行された太宰治の『人間失格』が韓国でベストセラーになっている。2004年に韓国語訳が初めて出版され、純文学作品としては知られてきたが、ここ数年は特に人気が高まっているのだ。

『人間失格』がこれほど10〜20代から支持される背景について、民音社のチョさんは「うまく人間関係が作れない主人公に自身を投影し、共感しているのではないかと言われています」と説明する。

「『人間失格』には、いい人であることを強いられるプレッシャーや、対人関係での居心地の悪さなどが書かれています。
韓国のZ世代には“スマイル仮面症候群”が多いといわれ、そんな自分自身の姿を小説の主人公に投影しているのでは、と推測されています。
また、2016年頃から韓国で社会的なキーワードになっている『嫌悪』と、『人間失格』という直感的なタイトルの親和性もあるのではないでしょうか」

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