産業別 賃上げ実施率、製造業が最大の88.4%
 Q1の結果を産業別で集計した。「実施した」割合が最も高かったのは、製造業の88.4%(1,628社中、1,440社)だった。以下、建設業88.0%(730社中、643社)、卸売業86.9%(1,184社中、1,029社)と続く。それぞれ、前年度は87.2%、83.7%、84.5%で、いずれも賃上げ実施率が上昇した。
 最低は、不動産業の64.4%(107社中、69社)で、唯一の6割台だった。前年は67.5%。
 規模別では、大企業の最高は農・林・漁・鉱業の100.0%(3社中、3社)。次いで、運輸業97.1%(35社中、34社)、小売業95.0%(20社中、19社)の順。大企業では、10産業中、情報通信業(75.7%)と金融・保険業(78.5%)、サービス業他(88.2%)の3産業を除く7産業で賃上げ実施率が9割を超えた。
 一方、中小企業の最高は製造業の88.1%(1,432社中、1,263社)だった。以下、建設業87.6%(664社中、582社)、卸売業86.3%(1,041社中、899社)の順。中小企業で賃上げ実施率が9割を超えた産業はなかった。
 金融・保険業を除く9産業で、大企業の賃上げ実施率が中小企業を上回った。
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197905_1527.html