大阪市内にある24時間営業の古着の無人販売店に自転車に乗った不審な人物が現れたのは、11日早朝のことだった。

派手なオレンジ色のTシャツに半ズボン姿の男は、店内に入るなり、おしゃれな古着がかけられたハンガーラックから大量のTシャツを手に取った。すると、表からは見えない場所へ、コソコソと移動させた。売り場にあった古着を死角となるエリアに運んでいたのだ。山積みにされた服は51点、約8万円分だ。

男はそれらをすぐに盗み出すのではなく、Tシャツについたハンガーを外し始めた。1枚1枚丁寧な手つきで、焦る様子はなかった。

こうして男が店に現れて10分が経とうとしたその時、現場に警察が到着した。

「ちょっと待て待てぇー!こっちに来い」「何してるんや!」と詰め寄る警察官に対し、男は「何もしてない…」と答えたが、警察官は「何もしてないじゃない!」と言いながら男を取り押さえた。

近くで防犯カメラ映像を見ていた店員が通報したのだ。男は、あえなく現行犯逮捕された。

被害に遭った店の店員は「絶対許さないからなという気持ちは強く持っている」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/371914ff0c9db5e65e117efbab2e504268d80fea