GoogleのトップAI研究者2人、東京でAI企業Sakana.ai立ち上げ
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2308/18/news078.html

米Googleの著名な2人の元研究者、リオン・ジョーンズ氏とデビッド・ハー氏が8月17日、東京に拠点を置く新AI企業を設立したとX(旧Twitter)で発表した。

ジョーンズ氏は、Googleが2017年に発表した生成AI革命のきっかけとなったと評価されている論文「Attention Is All You Need Is All You Need」(PDF)の8人の著者の1人。この論文では、後にChatGPTなどの製品開発の基礎となった深層学習アーキテクチャー、Transformerを紹介している。ジョーンズ氏は8月に10年以上勤めたGoogleを退社した。これで論文を書いた著者全員がGoogleからいなくなった。

 ハー氏は2016年にGoogle Brain入りし、機械学習などの研究に取り組んだ後、2017年にGoogle Brainが東京チームを設立した際、そのトップとして来日した。2022年にGoogleを辞め、Stability AIの研究トップに迎えられたが、今年6月に退社した。

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東京に拠点を定めたのは、1つには北米での研究者獲得競争を避けるためという。また、東京は、高度な教育を受けた労働力があり、国際的な都市であることから日本人以外の人材にとっても魅力があると考えたとしている。

 ジョーンズ氏は米CNBCに対し、Googleは全社的に生成AIに集中しているが、「非常に制限的な枠組みなので」イノベーションは困難になっていると語った。

 ハー氏はCNBCの他にもGoogleの従業員が参加するのかという質問に「Not yet」(まだ)と答えた。