沼津の住宅前に猫遺棄 母娘を書類送検へ 動物愛護法違反疑い

沼津市の住宅前に衰弱した複数の猫を遺棄したとして、沼津署は17日までに、市内の60代の母親と40代の娘を動物愛護法違反の疑いで静岡地検沼津支部に書類送致する方針を固めた。関係者への取材で分かった。

関係者によると、親子は2月中旬に猫8匹を、6月上旬には猫17匹を遺棄した疑いが持たれている。いずれも市内の別々の住宅前に遺棄したとされる。多数の動物を飼い、適切に管理できない「多頭飼育崩壊」に陥っていた可能性が高い。

遺棄された住宅の住民からの連絡を受けて猫を保護した愛護団体と県東部保健所が6月下旬、娘の自宅を訪れた際に「猫が大きくなり、飼いきれなくなった」と遺棄を認めていた。

6月、高齢女性の自宅前に犬用のケージが置かれ、中に17匹の猫が入っていて発覚した。女性は三島市の愛護団体に保護を依頼し、同署に通報。その後の調べで2月にも遺棄していたことが分かった。

団体によると、17匹は成猫2匹と子猫15匹。成猫を囲むように子猫が折り重なっており、しっぽが捕食された猫もいたという。一部の猫は衰弱が激しく、これまでに少なくとも子猫4匹が死んでいる。

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