今月2~7日に青森市で開催された「青森ねぶた祭」で、ねぶたの運行団体の一つ「青森青年会議所」の男性会員らが引き手をたたく暴力を振るった問題で、同会議所は19日までに、来年の祭りへの参加を自粛すると明らかにした。暴力を振るった30代の男性会員の除名も決めた。

会議所によると、祭り期間中の6日、引き手に進行方向などの指示を出す担当だった会員とボランティアの男性計2人が「気合を入れ直すため」などとして、引き手をうちわや平手でたたいた。沿道からこの行為を撮影したとみられる動画が交流サイト(SNS)に投稿され、批判の声が出ていた。

会議所は自粛期間中、再発防止策の徹底や、コンプライアンス(法令順守)意識の向上に努めるという。再来年以降の対応は未定。

祭りの地元青森市の西秀記市長は19日、「市としても事案を重く受けとめ、祭りの信頼回復に向けて再発防止に取り組む」とのコメントを出した。https://www.sankei.com/article/20230819-7IL2JJ7ZWNOGVICFHX3MJXMTZE/