「ヤクルト1000」の申し込み再開 1年2カ月ぶり
ヤクルト本社は21日、高単価の乳酸菌飲料「ヤクルト1000」の新規申し込みを再開したと発表した。2022年6月から電子商取引(EC)での宅配の新規申し込みを休止していたが、供給体制が整ったため1年2カ月ぶりに再開した。ヤクルトは「新規受注が急増した場合は再び休止になる可能性がある」としている。
ヤクルト1000は「睡眠の質向上、ストレス緩和」をうたう機能性表示食品。1本の希望小売価格は税別130円で、健康志向の消費者の支持を集めた。22年6月には「短期間で大幅な注文があり、既存の顧客に安定的に届けるため」(同社)として新規申し込みを止めた。
ライン増設や新工場の建設で供給体制が整い、同社のECサイト「ヤクルト届けてネット」で宅配を申し込めるようになった。乳酸菌飲料「ヤクルト400W」の申し込みも再開した。
ヤクルト1000用に生産ラインを切り替えた影響で、「ヤクルト400」「ヤクルト400LT」「ソフール バラエティセット」の3品目は引き続き新規申し込みを休止する。
量販店向け商品の「Y1000」含め、23年3月末時点の1000シリーズの販売本数は1日当たり255万本。24年4月には約7割増の425万本を生産できる体制にする計画だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC216ZX0R20C23A8000000/