男性トイレでは冷視され、女性用に入るわけにもいかず…「我慢が積み重なるときつい」 性的少数者が望む解決策は | ウェブオリジナルPlus | 沖縄タイムス+プラス
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沖縄市に住むみーちゃん(33)は、体は男性だが、心は男女どちらにも当てはまらないと自認する「Xジェンダー」だ。
心の性は「不定期に男女の間を揺れ動く」と言い、大半の時間で女性寄りになる。ワンピースやスカートを身に着けることが多く、華やかなメークも大好きだ。
性的マイノリティーのカップルとして、男女どちらも恋愛対象となるバイセクシュアルのパートナー安里ミムさん(30)と一緒に、タレント活動や講話などに取り組む。今年2月には2人ともにウエディングドレス姿の結婚披露宴を開き、たくさんの祝福を受けた。
「でも、いまだにトイレでは『キモい』って普通に言われますよ」。誰もが自分らしく生きるというメッセージを届ける活動が少しずつ広がり、応援者も増えた。だが、戸惑いが消えないままなのがトイレの問題だ。「体は男性なので女性用は使えない。一方で男性用に入ると、びっくりされたり、侮蔑的な目で見られたりする」と顔を曇らせる。
大型の公共施設やショッピングセンターでは多機能トイレで済ませるが、小規模な店などには備えられていないことが多い。建物に入ると、どこにどんなトイレがあるのか目を配り、男女別々のトイレしかない場合は、誰もいないタイミングをじっと見計らって男性用トイレに入るか、用を足したくなる前にその場を離れると明かす。
「常に人に嫌な思いをさせたくないというアンテナが張っている感じ。1回1回は小さな我慢でも、積み重なるときついですよ」
どんな解決策があるのだろうか。「現実的なのは施設内のトイレの数にかかわらず、必ず1カ所は多機能・多目的トイレを備えることではないですか」と投げかける。「それなら、その施設の管理者次第ですぐにでもできると思う。トイレに限らず、身近に何らかの困り事を抱えている人がいるかもしれない、と想像してほしい」
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